電子書籍は電子書籍専用の端末以外でも、スマートフォンやタブレット端末に、無料でダウンロードできる電子書籍を読むためのアプリをインストールすることで、いつでも気軽に電子コミックを読むことができる便利なものです。
すでに紙の本で読んでいても、電子書籍に変えようか悩んでいる方もいるかと思います。
紙の本特有の匂い、手触り、装丁を眺めたり・・・たくさんの本が並んでいる様子は、本好きにはたまらないですよね。
実は筆者も圧倒的に紙派でしたが、電子書籍の世界に踏み出し便利さに気づいてからは、内容に応じて紙と電子書籍の使い分けをしています。
そこで今回は、紙の本から電子書籍に変える良い点(メリット)とちょっと気になる点(デメリット)をご紹介したいと思います。
電子書籍は非常に便利なものですが、良し悪しがあるので、自分に最適な方法をお選びくださいね。
紙の本から電子書籍へ切り替えるタイミング
紙の本から電子書籍に変えるタイミング、これが1番迷うところだと思います。
コミックの場合、全巻揃った背表紙を眺めることの優越感が良いという人も多く存在しています。
背表紙を繋げて1つの絵になる!そんなコミックも存在しますから、切り替え時期は難しいところです。
筆者が1番違和感がないと考えるのは、まだ紙媒体で読んだことのない作品を電子書籍で購入することです。
これなら頭を悩ませる、背表紙問題も解決できますよね。
それに、紙の本から電子書籍に変える場合は様々なメリットがあります。
紙の本から電子書籍に変えるメリット
電子書籍には以下のような様々なメリットがあります。
- 端末一台ですべての本を持ち運べる
- 収納スペースに悩まない
- 読みたいときにすぐ読める
- 在庫切れがない・昔の本も探しやすい
- 電子書籍のほうが安く購入しやすい
- 読書画面を自分好みにカスタマイズできる
- 汚れない破れない
- お風呂でも読める
- 無料で読める本がたくさんある
- 新たな本との出会いが楽しめる
- 暗いところでも読める
- 読み上げ機能で手が離せる
- 同じ本を購入する危険性が低い
- まとめ買いがしやすい
- 人に見られたくない本も購入・管理しやすい
15つのメリットを詳しく見ていきたいと思います。
メリット1:端末一台ですべての本を持ち運べる
電子書籍最大のメリットは、すべての本を持ち出せること!
何冊でも何百冊でも端末ひとつにまとめて運べます。
まさに「持ち運べるマイ本棚」!
本を100冊持ち歩くのは現実的に難しいですが、電子書籍ならアプリなどで事前にダウンロードしておけば膨大な量の作品を持ち運んでオフラインで読むこともできます。
メリット2:収納スペースに悩まない
紙媒体の本を集めていくと悩むことになるのが、収納スペース。
収納スペースがないと、〈本を床に積む〉〈取りづらいところにしまう〉などで、本を読むのが億劫になることも・・・。
電子書籍は、圧倒的に場所を取らなくて済みます。
例えば、1000冊の本でも電子書籍ならスマートフォン一台で管理から閲覧までできます。
メリット3:読みたいときにすぐ読める
「あ、本を読みたいな。」
電子書籍は持ち運んでいれば、普段持ち歩いているスマートフォンで、読みたいときすぐに本を読むことができます。
すぐ本を読めることは、人生の大切な時間を有意義に過ごせる素晴らしいポイントとなるでしょう。
メリット4:在庫切れがない・昔の本も探しやすい
書店に足を運んで一番がっかりすることが、本の在庫切れ。
電子書籍には「在庫」という概念がないので、「購入できなかった」に悩まされません。
また、今はもう書店に置いてないような昔の本でも、手に入る可能性が高まります。
メリット5:電子書籍のほうが安く購入しやすい
電子書籍は、印刷費用や流通のための費用が紙の本よりもかからず、安く手に入る可能性が高いのです。
また、キャンペーンなどで定価よりも安く購入しやすく、場合によっては90%OFFクーポンを配布する電子書籍ストアもあるほど。
紙の書籍よりも安く、キャンペーンなどでさらに安く購入できる可能性があるため、安く購入したい方は電子書籍のほうが圧倒的におすすめです。
メリット6:読書画面を自分好みにカスタマイズできる
本を読んでいるとき、「もう少し文字が大きければ読みやすいのに…」
そんなふうに思うことはありませんか?
電子書籍は端末によって、文字の大きさやフォントの変更、ズーム機能など細かな設定ができることがあります。
画面を自分好みにカスタマイズできるため、読書の時間が限りなくストレスフリーになるでしょう。
メリット7:汚れない破れない
「お茶をこぼしてしまった…」「経年劣化で本がボロボロ…」など、紙の本ですと破損したらもう元には戻りません。
電子書籍は端末などで閲覧になるため、使用端末によっては水に強かったり、日焼けしてしまうなどの心配はゼロです。
メリット8:お風呂でも読める
リラックスできるお風呂で、本を読んだ経験がある方も少なくないでしょう。
電子書籍の場合防水端末であれば、お風呂でも気兼ねなくゆったり読書時間を楽しめます。
メリット9:無料で読める本がたくさんある
各サービスによって、無料で読める本が充実しているのが電子書籍。試し読みはもちろん、1冊または複数の本が無料で読めることもあります。
コミックスや文庫丸々1冊や、太っ腹企画だったら全巻無料で読めることもザラにありますよ!
電子書籍サイトや作品によって、期間限定で読めるだけでなく、0円で購入して永久的に読める場合もあるのでかなりお得。
書店で1冊無料で店頭に並ぶことはないので、電子書籍は無料で読みたい人にもおすすめ。
メリット10:新たな本との出会いが楽しめる
書店に立ち寄って、並んでいる本を眺めて新たな本との出会いがあるのは、とても幸せです。
しかし、各書店によって取り扱っている書籍数や得意なジャンルはまちまち。
そこの書店になかったら素敵な本との出会いをすることもできません。
電子書籍では、世の中の非常にたくさんの本の中から本との出会いをすることが可能。
電子書籍ストアによっては、書店員さんのおすすめをまとめて見られることもあり、とても楽しめますよ。
メリット11:暗いところでも読める
電子書籍を閲覧する端末自体が明るいので、夜にわざわざ灯りをつけなくても読むことが可能!
パートナーや子供を起こさずに寝室で読みたいなどのとき、電子書籍はとても便利です。
メリット12:読み上げ機能で手が離せる
各端末や、それぞれの書籍の設定によっては本を読み上げてくれる機能があります!
家事をしていても車を運転していても、時間をムダにすることなく読書ができるのです。
メリット13:同じ本を購入する危険性が低い
本を買って帰ったら、同じ本が本棚に並んでいた・・・
本好きには「あるある」の現象ではないでしょうか。
電子書籍でこれはほぼなくなるので、本当に助かっています。
メリット14:まとめ買いがしやすい
巻数の多い漫画を1から購入するのは大変ですが、電子書籍ならまとめ買いで一気にまとめてカートに入れて決済することができるので便利です。
まとめ買いして大量に本を購入しても本棚に入れる必要がないため、管理も楽です。
また、古い作品は品切れで全巻揃えるのが大変なケースもありますが、電子書籍であればそういった心配もありません。
メリット15:人に見られたくない本も購入・管理しやすい
電子書籍なら他の人に見られたくない作品でも購入しやすく、部屋に置いておく必要もないため、誰かに見られる心配もありません。
紙の書籍の場合、部屋に置いておく必要があるほか、処分に困ることもありますが、電子書籍ならクラウドの本棚で管理するので誰かに見られる心配がありません。
また、電子書籍ストアによっては鍵付きの本棚を作成することもできるのでさらに安心。
紙の本から電子書籍に変えるデメリットとは?
電子書籍では、本に求めることが紙媒体とまったく違います。
例えば電子書籍には下記の6つのデメリットがあります。
- コレクター魂が満たされにくい
- 本の売却ができない
- 端末の充電切れの心配
- 目が疲れる・寝る前に頭が冴える
- 配信までにタイムラグの可能性あり
- サービス終了すると読めなくなることも
人によっては大きな欠点になり得ることもありますので、包み隠さず赤裸々にご紹介いたします。
デメリット1:コレクター魂が満たされにくい
本が好きという人には、「本が並んでいる姿を見るのが好き」そんなふうに感じている、まさにコレクター魂に溢れる人も多いかもしれません。
電子書籍では物理的に並んでいる姿を見ることができないので、所有の感覚が少なくなりがち。
本独特の匂いもなく、パラパラと流して読むこともできないため、心が満たされないかもしれません。
デメリット2:本の売却ができない
電子書籍は“利用権の購入”になります。
WEB上ですべてが完結になるため、もちろん本の実体がありません。
「読み終わったから売却したい」というのは不可能ですし、「友達と貸し借りしたい」そんなときにも不向きです。
デメリット3:端末の充電切れの心配
紙の本では絶対にありえないこと、それは「充電切れで読めない」です。
端末の充電が切れてしまっていれば、ある程度充電ができるまで持ち運べません。
すぐに読みたい場合には、コンセントの近くでないと読めないなんてことにもなりかねないでしょう。
デメリット4:目が疲れる・寝る前に頭が冴える
端末ごと違いはありますが、液晶を見続けながら読書をし続けることになります。
目が疲れたり、寝る前の読書だったら脳が活性化されて頭が冴えてしまい寝つけない、眠りの質が悪いなんてことに。
液晶での読書は、体への負担になり得ることの理解が必要です。
デメリット5:配信までにタイムラグの可能性あり
紙媒体の場合発売日には、よほどのことがなければ書店がオープンしたと同時に買いたかった本を購入できます。
電子書籍はシステムの環境によって配信までにタイムラグが生じる可能性があり。
早く読みたくても、電子書籍は配信されなければ読むことができません。
デメリット6:サービス終了すると読めなくなることも
電子書籍サービスは様々な企業からリリースされており、その数は膨大です。
稀にサービス終了する場合があり、最悪の場合は今まで購入したほうが一切読めなくなることもあります。
最近の傾向としては、サービス終了する場合でも、他の電子書籍サービスへ実質的に移行できるような救済措置が取られる場合も多いですが、こればかりはどうなるかわかりません。
紙書籍は作品自体を購入することになりますが、電子書籍の場合は利用権を購入する形になることは覚えておかなくてはなりません。
最後に
電子書籍は、主にシステム面や管理のしやすさでのメリットが多いです。
しかし、一般的にメリットだと言われることが、自分自身にとってもメリットになるかというポイントを見極める必要があるでしょう。
- いつでもどこでも好きな本を読みたい
- 書店に行くのが手間、または配送されるまで待ちたくない
- 売る予定は一切ない
- 紙独特の空気感にこだわりがない
このような考えの方には、電子書籍はおすすめです。
一方で、「紙の匂いやめくる手触り、目に見えて集まっていく姿が好き」。
そんな人はすべてを電子書籍にせずに、こだわりのある本は紙媒体、それ以外は電子書籍のような“買い分け”をすることがおすすめ。
こだわりのある本は紙で、持ち運びたい本は電子書籍でなどをすれば、両方の良いとこ取りになりますね。
目に優しかったり、紙をめくっているような不思議な感覚になる「電子書籍専用の端末の購入」を検討してみてもいいかもしれません。
本好きさんの読書時間が、少しでも有意義で素敵な時間になりますように。
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