株式会社BookLiveが運営する電子書籍配信サービスはBookLive!(ブックライブ)とブッコミ(旧BookLive!コミック)という2つのサービスを提供しているので、「何がどう違うの?」と疑問に思う方も中にはいると思います。
この2つのサービスは配信する電子書籍のコンテンツはもちろん、料金システムや読み方も異なるため、利用用途や本を読む頻度、読みたい作品ジャンルによって利用するサイトを選ぶ必要があります。
そこで今回は、BookLive!(ブックライブ)とブッコミ(旧 BookLive!コミック)の料金、配信コンテンツ、読み方、支払い方法の違いについて解説したいと思います。
ブックライブとブッコミの違い
ブックライブ | ブッコミ | |
---|---|---|
サービス開始 | 2011年 | 2003年 |
料金システム | 都度課金制 | 月額制 ※1 |
配信コンテンツ | 漫画・ラノベ・小説・文芸・ビジネス・実用・雑誌・写真集 | 漫画 |
支払い方法 | クレジットカード・キャリア決済・電子マネー・スマホ決済・後払い・ポイント・プリペイドカード | クレジットカード・キャリア決済 ※2 |
専用アプリ | あり ※3 | なし |
閲覧方法 | ストリーミングまたはダウンロード | ストリーミング |
オフライン閲覧 | ○ | × |
試し読み | ○ | ○ |
無料漫画 | あり | あり |
Vポイント | 貯まる・使える | – |
※1 月額コースの解約は可能ですが、作品を購入する際は月額コース契約が必要となります。
※2 ポイント追加はWebMoneyとBitCashも利用可能です。
※3 専用のリーダーアプリはWindows PC、iOS、Android端末のみ提供されています。
サービス開始したのはブッコミのほうが早く2003年から運営している老舗電子書籍サービスです。
BookLive!(ブックライブ)とブッコミ(旧BookLive!コミック)の違いは大きく分けると下記3点が大きく異なります。
- 料金システム
- 配信コンテンツ(ジャンル)
- 読み方
もちろん別サービスなので細かく違う部分はたくさんあると思いますが、上記4つの違いをおさえておけばブックライブとブッコミの違いは理解できるかと思います。
なお、ブックライブとブッコミは同じ会社が運営していますが、別サービスとなるため利用する際はそれぞれアカウントの登録が必要となります。同じアカウントでログインしたり、各サイトでポイントを共有することもできません。
料金システムの違い
ブックライブとブッコミでは料金システムや商品の購入方法が違います。
ブッコミは基本的、月額制のサービスで月額コースに登録して毎月ポイントを購入する形となり、保有しているポイントを使用して作品を購入します。
貰えるポイントは加入する月額コースによって異なり、ポイントを使い切った場合は個別で料金を支払うことでポイントをチャージすることも可能。
ポイントが多く貯まってしまった場合など月額コースを解約することも可能ですが、作品を購入する際は月額コース契約が必要となります。
やや不便にも思える月額コースですが、登録するコースによってはボーナスポイントが貰えるのでその分お得に読めるのメリットもあります。
一方、BookLive!は基本的に作品を購入する際にその都度お支払いするシステムとなっています。
事前にポイントを購入する手間は不要で、多彩なお支払い方法から選んで購入できる点もブッコミとは異なる部分です。
支払い方法はクレジットカード、電子マネー、スマホ決済、携帯料金合算払い(docomo・au・ソフトバンク)、プリペイドカードなどブッコミよりも様々なお支払い方法に対応しています。
また、ブックライブはお得な月額ポイントコースも用意されています。
月額ポイントコースは、登録するコースによってボーナスポイントが貰えます。
登録する月額ポイントコースの月額料金が高くなるほどボーナスポイントの付与率が高くなるため、漫画などまとめ買いする際などお得にお買い物ができます。
つまり、ブックライブは購入額や読む頻度に合わせて色々な購入方法から選べるので誰でも利用しやすい電子書籍サイトと言えます。
配信コンテンツの違い
まず大きく異なるのが、配信する作品ジャンルです。
ブッコミは漫画ジャンルに特化したサイトなので、基本的には漫画作品しか読めません。
読める漫画は少年・青年漫画、少女・女性漫画、TL・BL漫画、アダルト漫画など多彩ですが、小説やビジネス、実用、雑誌などは読めません。
一方、ブックライブでは漫画以外にもラノベ、小説、文芸、ビジネス、実用、雑誌、写真集、BL、TL、アダルトなど色々なジャンルの本が読めます。
購入する作品によって使い分けても良いですが、色々な本を読む方であれば「ブックライブ」のような何でも揃う電子書籍ストアに一本化したほうが電子書籍の管理も簡単なのでおすすめです。
ちなみにブックライブは色々なジャンルの電子書籍を配信しているため、「一つ一つのジャンルの作品数が少ないのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、全くそんなことはありません。
2025年1月時点で少年マンガは15,010作品、青年マンガは32,818作品、小説は59,718作品、ビジネス・経済が43,995作品とかなり充実していることがわかります。
漫画以外読まない人はブッコミでも良いですが、色々な作品を読みたい人はブックライブがおすすめです。
読み方の違い
ブックライブ | ブッコミ | |
---|---|---|
専用アプリ | あり | なし |
ダウンロード | ○ | × |
オフライン閲覧 | ○ | × |
ブッコミはブラウザビューアのみ対応している状況で、専用のリーダーアプリは提供されていません。
アプリのインストール不要で作品購入後はすぐに読むことができますが、作品データを端末にダウンロードすることができないので閲覧中は常にインターネット環境を必要とします。
そのため、回線状況によってはページの表示に若干時間がかかることもあります。
スマートフォンのモバイルデータ通信で大量の作品を読む場合はデータ容量の消費も気になるところです。
一方、ブックライブはブラウザだけでなく、WindowsパソコンとiOS端末、Android端末向けに専用のリーダーアプリが提供されているので利用シーンに合わせた読み方が選べます。
ブックライブのアプリでは電子書籍のデータを端末にダウンロードすることができるため、インターネット環境がない場所でも本を快適に読むことができます。
一度ダウンロードしておけば、基本的にパケットを消費することがないので、データ制限に引っかかるような人におすすめです。
「すぐに読みたい場合はブラウザで、じっくり読みたいときはアプリで読む」というような使い分けができるのもブックライブの魅力ですね。
ブックライブとブッコミはどちらがおすすめ?
ブックライブがおすすめの人とブッコミがおすすめの人についてご紹介します。
毎月たくさんの漫画を読む人と月額コースの利用が前提の人はブッコミがおすすめ
ブッコミの魅力はなんと言っても月額コースに登録すると貰える「ボーナスポイント」がお得なことです。
特にポイントが多く貰える料金が高いコースであれば、貰えるボーナスポイントも増えるので毎月たくさんのコミックを購入するような方であれば、よりお得に漫画を購入することができます。
例えばクレカ決済(2回目以降契約)の場合「ブッコミ10000」コースであれば、通常付与分の11,000に加えて初回ボーナス・毎月継続ボーナスとして2,750円相当のポイントが貰えます。
ブックライブの「月額ポイント10000」の初回ボーナスは1,200pt、継続ボーナスが2,000ptなので月額コースに登録することが前提の人であればブッコミのほうがお得に利用できる可能性はあります。
ただし、ブックライブは毎日割引クーポンが貰えるクーポンガチャなどお得なサービスも多いため総合的に判断するようにしましょう。
色々な作品を読みたい人はブックライブがおすすめ
漫画だけでなく雑誌やラノベ、小説、実用、ビジネス、写真集など色々な作品を読みたい人はブックライブ一択です。
ブッコミと他の電子書籍サービスを併用する方法もありますが、利用するサービスが増えると本の管理も面倒になるため、漫画以外の作品を読む人はブックライブだけで完結できたほうが無難です。
スマホで読む人はブックライブがおすすめ
電車移動中やお店などスマートフォンで読む機会が多い人はブックライブがおすすめです。
ブッコミはブラウザを利用したストリーミングでの閲覧となるため外で読む場合には不向きです。
データ使い放題であればパケット消費は気にする必要はありませんが、回線が不安定な場所では表示までラグが発生するケースもあるため微妙。
オフライン時は当然ながら読むことはできません。
その点、ブックライブであれば専用のリーダーアプリが提供されているので、自宅のWi-Fi環境で作品のデータを端末にダウンロードしておけばパケットの消費も気にする必要がなく、ネットが使えない場所でも快適に読むことができます。
ブックライブアプリの使い方は下記ページで詳しく解説しています。
BookLive!アプリの機能と使い方を徹底解説!
まとめ
ブックライブとブッコミは株式会社BookLiveが運営する電子書籍ストアですが、作品ラインナップや本の購入方法、読み方は大きく異なります。
そのため人によっては向き不向きのストアがあるため、しっかりサービス内容を把握したうえで利用すると良いでしょう。
漫画が好きで定期的にたくさんのコミックを購入する方であればブッコミのほうがよりお得に読める可能性が高いです。
ジャンル問わず様々な本を読む方や読む頻度が少ない方、電子書籍を初めて利用する方は誰でも利用しやすいBookLive!が良いでしょう。
コメント